こんにちは、錦水館の若旦那 武内こと、宮島観光アドバイザーのともちんです。
今日も宮島は晴れて、とてもよい天気!蝉の鳴き声が家にいても聞こえます。さて、今日は、宮島の伝統行事”管弦祭”が開催されます。管弦祭は、何ぞや!?という方のために、管弦祭の魅力と歴史をお伝えしたいと思います。是非、ご参考下さい!
平安時代に都では、貴族が池や河川に船を浮かべ、優雅な「管絃の遊び」をしておりました。嚴島神社を造営した平清盛はこの遊びを嚴島神社に移し、神様をお慰めする神事として執り行うようになりました。従って河川でなく瀬戸の海を舞台に雄大に繰り広げられるダイナミックな平安絵巻を思わせる海に囲まれた宮島ならではの優雅な祭りとなりました。
管弦祭は、旧暦の6月17日に行われる行事で、今年は7月20日。神様をお慰めする神事として、瀬戸内海を阿賀と江波の船が御座船と一緒に勇壮に進んでいきます。何といってもクライマックスの嚴島神社内の客神社前の狭い枡形に入り、一気に御座船を三匝しながら管絃を奉奏する様子は圧巻です。
嚴島神社にて神事が始まります。
嚴島神社の火焼前より、御神体をお乗せした御鳳輦(ごほうれん)を大鳥居沖の御座船にお運びします。
御座船に御鳳輦(ごほうれん)をのせて、神事を行います。
管絃を奉奏しながら対岸の地御前神社に向かいます。途中、火立岩(ほたていわ)沖で一時停船し、潮が高くなるのを待ちます。
潮が満ち、地御前神社前に御座船が入れるようになった頃、地御前神社からの御迎船が来ます。御迎船を水先に地御前神社前に到着した後、浜辺で祭典と管絃が奉奏されます。
地御前神社から再び宮島の長浜神社へ向かいます。ちょうちん行列の淡い光が灯ります。
長浜神社から今度は、大元神社へ向かいます。
大元神社で祭典を終えた後、大鳥居をくぐって御座船が入ります。
客神社前で祭典と管絃の奉奏がされた後、さらに狭い枡形に入り、一気に御座船を三匝しながら管絃を奉奏します。
最後に、ご本殿に御鳳輦(ごほうれん)がかえります。
いかがでしたでしょうか?今日はブログで、宮島の伝統行事”管弦祭”について書いてみました。宮島の夏の行事の中では、大きなイベントで沢山のお客様が観覧に来られます。少しでも管弦祭に参加される方の参考になれば嬉しいです。それでは、また別のブログで!ともちんでした。