こんばんは、宮島の温泉旅館「錦水館」の若旦那 武内こと、宮島観光アドバイザーのともちんです。
今日のブログは、「宮島が神の島と呼ばれる理由」について紹介しています。以前に「ブラタモリ」という番組で宮島が紹介された時の内容と合わせて紹介したいと思います。是非、宮島に興味がお有りのあなたの話のネタになれば嬉しいです。それでは、ご覧ください。
宮島は瀬戸内海に浮かぶ島で、世界文化遺産の嚴島神社があります。もともと嚴島という呼び名で呼ばれていたのが”いつくしま”と、言いにくいので「宮島」と呼ばれるようになったという説があります。嚴島神社には、宗像三女神の「市杵島姫命(いちしきまひめのみこと)、田心姫命(たごりひめのみこと)、湍津姫命(たぎつひめのみこと)が祀られており、神社が創建されて以来、島自体が神様の存在として大切に崇められていました。
ですから、その昔、島では神の土地にクワを入れるのはタブーとされ、農作物を作ることは禁じられていました。また、神の島なのでお墓を作ることもできないのです。
嚴島とは、「神に斎く(いつく = 仕える)島」の意味を持っています。ブラタモリでもありましたが、宮島に船で渡る際、島を横に見ると「観音様の寝姿」に似ていると言われています。神秘的な要素が沢山ある宮島・・・奥が深いですね。
実は宮島は・・・島全体が花崗岩(かこうがん)からなっています。花崗岩は風化しやすく、もろいと言われています。島の形の誕生は、この花崗岩の風化がポイントになっています。上の写真を見ると、元々は花崗岩の大きな一枚岩だったのですが、風化により複数に別れています。花崗岩には、直方体方向の規則的な割れ目(節理)が出来ます。その節理が宮島の地形に大きな影響を与えているのです。宮島の島全体を上から見た図になります。規則正しい節理が縦や横に入っています。その節理が年月を経て風化が進み・・・切り立った綺麗な稜線(連なった山を遠くから見たときの、ある山の頂上と隣の山の頂上を結ぶ、一番高い部分の線)となり、今の島の形になりました。
最初に紹介した「観音様の寝姿」もこういった花崗岩の風化と節理により誕生したと言えます。僕は、宮島に住んでいますが、ここまでの知識は「ブラタモリ」を見るまで知りませんでした、改めて宮島の魅力に気づきました。いかがでしたでしょうか?宮島に益々興味を持ってもらえましたか。少しでもあなたの宮島観光の参考になれば嬉しいです。それでは、ともちんでした。