宮島観光情報

『宮島の恩人』心温まる誓真さんのお話をご紹介♪

更新日 2014.03.04
目次

 

こんにちは!

宮島観光アドバイザーのともちんです。

 

今日はここ最近では、天候もよく気持ちが良い気候で、

宮島観光にはちょうど良いです。

早く春になればいいな?と思いつつ、桜の時期が楽しいです。

 

さてさて今回のブログでは、

宮島と深いつながりのある人物についてお伝えしたいと思います。

 

その人物は、誓真(せいしん)さんです。

宮島の恩人として知られており、また宮島の杓子(しゃもじ)”の発展に

貢献された方です。

 

「宮島の恩人」として慕われている誓真さんは、

1742年(寛保2年)に伊予で生まれました。

 

誓真さんは、若いころ広島で家業の米屋を手伝っていましたが、

広島にいた時の窮状に心を痛め仏門に入り、宮島光明院で

了単上人(りょうたんしょうにん)の元で仏の導きを受けました。

 

誓真は天明のころ飲料水の不足に苦しむ島民のために島内に

10カ所井戸を掘りました。それらが今日、誓真釣井(せいしんつるい)と

呼ばれています。

 

誓真さんの井戸?

誓真さんの井戸?

 

井戸は現在も4ヶ所残っています。

 

誓真さんの井戸マップ

 

私の実家の宮島の港町のすぐ近くにも誓真さんの井戸があります。

宮島桟橋を降りて、右手に見える「御食事処・山一」から細い路地を

入った突き当たりにあります。

 

誓真さんの井戸?

 

この井戸の数メートル先は当時海岸であったにもかかわらず

塩気もなく干魃の時もこんこんと清水が湧き、

しかも美味しい水だと言うので町内各所から樽で水汲みに来る

姿がみられた名水です。

 

誓真地蔵尊を祀る祠には、お花や御供えものがいつも飾られ、

水場も綺麗に掃除されています。誓真さんを地蔵尊として祀り、

慕い崇められてきたことが伝わってくる立派な構えの祠です。

 

港町町内会では、毎月御地蔵様の日が24日と

決められている他に、年に一度に、井戸を掃除しお祭をしています。

 

お祭りでは消防団と町内会十数軒とで井戸(深さ3m)の水を

抜き井戸替え掃除をしています。

 

地元の人に長寿が多いのも誓真釣井の霊水のお陰と信じられています。

誓真は多数の参拝客が訪れる宮島にこれといった土産物がないことに

気付き、弁財天の琵琶にヒントを得た飯杓子を思いつきました。

 

しゃもじ

 

手先が器用だった誓真は自ら、杓子の作成技術を島民に

教え普及に努めました。その鉱宮島杓子は実用品としてばかりでなく

「敵をメシとる」縁起ものとして全国に名を知られるようになりました。

よく高校の甲子園で広島代表のチームの応援団は、

「敵を召捕る」と「飯を取る」を引っ掛けて、宮島杓子を使い応援します。

 

全国的に知られる宮島杓子2本を「カチ、カチ」と打ち鳴らし、

「勝ち」を祈って応援しています。

 

いかがでしたでしょうか?

 

宮島は毛利元就や平清盛などもゆかりの人物ではありますが、

宮島の島民の生活を救って頂いた誓真さんのように素晴らしい

人物として、今も島の人々の心の中に残っております。

 

少し観光のブログとは視点を変えてお伝えしましたが、

誓真さんの井戸は町を観光している時にもご覧ただけますので、

是非ご覧下さいませ。

 

ではでは、今日も素晴らしい観光を・・

ともちんでした。

 

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書いている人

宮島観光アドバイザー
トモチン(武内智弘)

1981年広島県宮島生まれ宮島育ち。錦水館の六代目。宮島にある創業1902年の温泉旅館「錦水館」と「ホテル宮島別荘」の2つの宿を運営しています。宮島観光が今よりも楽しくなるような情報をBlogでお届けします!